断熱・配線・掃除の観点からわかりやすく解説
新築で壁掛けテレビを検討するときに必ず出てくるのが、「テレビニッチを作るべきかどうか?」
という悩みです。
テレビまわりの配線をスッキリ隠せるのが魅力ですが、実は 設置する場所によってはデメリットの方が大きくなる場合もあります。
この記事では、最近平屋の注文住宅を建て壁掛けテレビを設置した筆者の視点から
「テレビニッチを作るべき人/やめておいた方がいい人」
を明確にしつつ、後悔しない判断ポイントを解説します。
そもそもテレビニッチとは?

テレビニッチとは、壁を少し凹ませて、そこへ壁掛けテレビを設置することで空間がすっきり見えるためのスペースのこと。
主なメリットは以下。
- テレビの出っ張りを抑えられ、見た目がすっきり
- 配線スペースをニッチ内部に収納できる
- 横から見たときに壁掛け金具が見えない
一方で
外壁側に作ると断熱が弱くなる
という見落としがちな落とし穴があります。
結論:外壁側ならやめた方が良い。室内壁なら積極的に採用すべき
- 外壁に面した壁 → テレビニッチはおすすめしない(断熱欠損が大きい)
- 室内壁(間仕切り壁) → テレビニッチは積極的に採用すべき
ちなみに、筆者宅では外壁側のためニッチなしにしました。横から見ると壁掛けテレビが17.5mm程度飛び出しています。

では、ニッチあり/なしにすべきそれぞれの理由を解説していきます。
外壁側にテレビニッチを作るときのデメリット
屋外に接する壁に側にテレビニッチを作ると、本来そこにあるべき断熱材がなくなります。
外壁側の壁は通常、柱間に断熱材がぎっしり入っています。
しかし、ニッチを作るとその部分の断熱材が無くなるため、外壁の断熱ラインが途切れ、そこだけ弱点(ヒートブリッジ)になるのです。
断熱欠損がある部分は温度差が生まれやすく、内部結露やカビの原因になります。
特に北海道・東北・北陸など寒冷地では要注意。
高気密高断熱を重視する人にとっては、これは大きなデメリット。
室内壁にテレビニッチを作るメリット
室内壁(リビングと廊下の間など)なら、断熱材は関係なし。
そのため、室内壁のテレビニッチには嬉しいメリットが多くあります。
- テレビが壁にぴったり収まり、空間が広く見える
- 配線や機器をすっきり隠せる
- フロートテレビボードと組み合わせると一体感が出る
ただし、室内壁であっても どのタイプのテレビニッチにするか が重要です。
室内壁につくるテレビニッチは「2タイプ」
テレビニッチには大きく分けて次の2種類があります。
①テレビ全体を壁内に収める“全面ニッチ”
②壁掛け金具部分だけくぼませる“部分ニッチ”
① テレビ全体を壁内に収める“全面ニッチ”
(いわゆる「テレビが壁に埋まったように見えるタイプ」)
メリット
- テレビが完全にフラットになり、部屋がすっきりして見える
- フロートテレビボードとも相性◎
デメリット
- ニッチの下枠が常に見えるためホコリ掃除頻度が多くなる
- 事前にテレビサイズを決めておく必要あり
- ニッチサイズによっては、テレビ買い替え時にサイズアップが不可となる
- テレビサイズを変えると見た目の印象も変わってしまう
② 壁掛け金具部分だけくぼませる“部分ニッチ”(筆者のおすすめ)
テレビ本体は壁の表側に出ますが、
金具や配線部分だけ壁内に収めるタイプ。
メリット
- 前面ニッチと異なり、テレビサイズを変えても影響なし
- ニッチが見えないので壁がすっきり見える
- テレビの裏なのでほぼ見えず、来客前に毎回掃除する手間が省けます。
- 隠し収納として使える(DVDレコーダー,ゲーム機,ルーター,掃除用品,電源タップ…etc)
デメリット
- 真横から見るとテレビが少し出っ張る
- 壁掛け金物の寸法は事前に調べる手間がかかる
まとめ:テレビニッチは「どこに作るか」「どのタイプにするか」を考えておけば後悔が減ります
- 外壁側 → ニッチなし(断熱低下が大きい)
- 室内壁 → ニッチを作る価値大
- 作るなら
- 全面ニッチより、部分ニッチがおすすめ
(デザインがスッキリ、掃除がラク、収納力が高い)
- 全面ニッチより、部分ニッチがおすすめ
テレビ周りは一度つくるとやり直しが難しい部分です。
新築計画中の人は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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