― 理想も節約も、どちらもあきらめない家づくり ―
この記事はこんな人向けです
- これから注文住宅を建てたい
- でも、できるだけ予算はかけたくない
- 住宅ローンに縛られすぎない暮らしをしたい
- 住宅費用を抑えて余力で資産運用したい
そんな方向けに、「コスパの良い注文住宅」を実現するための考え方をまとめました。
家づくりの”覚悟” ~理想と現実~
理想
注文住宅なのだから、
「すべて自分たちの思い通りの家がつくれる」
多くの方が、家づくりを始めるときはそう思っています。
現実
「自分たちよりよく分かっている担当者さんが言うなら、これでいいか」
という妥協の連続になりがちです。
なぜ、このギャップが生まれるのでしょうか。
なぜ妥協が増えていくのか
家づくりの序盤、間取りを考えているあたりまでは、まだ気力があります。
「ここはこうしたい」「これは絶対に譲れない」
そんな話も前向きにできる時期です。
しかし打ち合わせが進むにつれて、
- 設備(例:風呂のメーカー、グレード、色、タオル掛けの位置等)
- 仕様(例:キッチンの天板の色、シンクの素材)
- 細かな寸法
- 書類の確認
と、決めることが一気に増えていきます。
ハウスメーカー・工務店も仕事なので、
「◯日までに、これとこれを決めてください」
と期日を区切って進めてきます。
忙しい日常の中で、
仕事終わりの疲れた体で夫婦で相談。
子育て中の家庭なら、なおさら大変です。
これを1か月も続ければ、息切れするのは当然です。

私の妻も途中「もう決めるのめんどくさい」と息切れしていましたが、「この1~2か月の努力次第で、残り40~50年の後悔を減らせるよ」と、説得して一緒に頑張りました。
そして、息切れしてきたころに
- コンセント・スイッチの数と位置
- 可動棚の段数
- 靴箱の扉がどちらに開くか
正直、このあたりまで来ると
「もういいか…」
となりやすいのが現実です。
最初は
「すべて自分たちで決めるぞ!」
と意気込んでいたはずなのに、
後半になると
「担当者さんの方が詳しいし、問題ないだろう」
と自分で考えるより承認するだけの場面が増えていきます。
それを防ぐためにできること
もちろん、
- 家づくりに並々ならぬこだわりがある人
- 体力・時間・気力に余裕がある人
は最後まで走り切れるかもしれません。
ただ、大半の人は途中で疲れ、妥協が増えます。
だからこそ、
「自分も途中で疲れて妥協するかもしれない」
と事前に覚悟しておくことが大切です。
そして、
- 契約前に決められることは、できるだけ決めておく
- 「これは後回しにしない」と優先順位をつけておく
こうした意識を持つだけでも、
後悔の少ない、満足度の高い家づくりに近づきます。
家づくりは、勢いだけではうまくいきません。
冷静さを保つ仕組みを、あらかじめ作っておくこと
それも、コスパの良い注文住宅を建てるための大切な心構えです。
理想を詰め込むと、注文住宅予算は簡単に200~300万円以上高くなる
注文住宅の打ち合わせでは、こうした会話が頻発します。
- 「せっかくだから〇〇も付けたい」
- 「ここ、もう少し広くできませんか?」
- 「この設備、あった方が便利ですよね」
一つひとつは数十万円でも、積み重なると簡単に200〜300万円増えます。
これは結婚式を挙げたことがある方なら、とても想像しやすいはずです。
「あれもこれも」と理想を詰め込んでいくと、気づけば当初予算を大きくオーバーしていた、あの感覚です。
結婚式が約300万円だとすると、
家は約3,000万円。
規模は10倍、金額も10倍。
同じ感覚で10倍の金額が膨らんでいくと思ってください。
「1坪増えると100万円」この事実を甘く見ない
注文住宅で最もコストに直結するのが「坪数」です。
家は 1坪増えると約100万円 高くなります。
- 「このくらいあった方が良さそう」
- 「あと少し広げてもいいかな」
この“少し”の積み重ねが、
1坪(100万円)
2坪(200万円)
3坪(300万円)
…と、雪だるま式に増えていきます。
1坪削減=手取り月収100万円の価値
ここで、少し考え方を変えてみてください。
もしあなたが
1か月間、本気で間取りと向き合い
1坪(100万円)削減できたとします。
それはつまり、
- 手取り月収:100万円分
- 年収換算:1,800万円分(税引前)
を稼いだのと同じ価値があります。
この100万円、ぜひ
- 家族旅行
- 子どもとの思い出
- 将来の安心資金
に使ってください。
家は人生を豊かにするための手段であって、目的ではありません。
コスパよく家を建てるためのコツ
間取りは「机上」ではなく「生活」で考える
間取りを考えるときは、必ずこう自問してください。
「実際に生活したとき、本当にこの広さが必要か?」
図面だけ見ていると感覚が狂います。
そんなときは、
- 大きめの段ボール
- 養生テープ
- 家具の実寸サイズ
を使って、実際の広さを再現してみてください。
「意外と狭い」「思ったより十分」
必ず気づきがあります。
また正直な話として、
ハウスメーカー・工務店の担当者は
坪数削減=売上減につながるため、積極的ではない場合が多いです。
表面上は協力的でも、
あなたの財布の面倒を見てくれる人はいません。
主体は、あなたです。
これは あなたの家 なのです。
家は「角」が増えるほど高くなる
家づくりでは、外観形状もコストに直結します。
- 凹凸が多い
- 複雑な形状
- 角が多い
これらはすべて、
- 建材の種類が増える
- 手間が増える
- コストが上がる
という結果になります。
一番安い形は、シンプルな四角い家。
ただし、
「安いけどダサい家」
にしたいわけではないですよね。
ここは
デザインと予算のバランスを取りながら、
ハウスメーカー・工務店と相談して決めていきましょう。
住み心地を求めるなら「内側」にお金を使う
節約住宅で最も大切な考え方です。
お金は「外」より「中」に使う
なぜなら、
- ご飯を食べる
- 寝る
- くつろぐ
これらはすべて 家の中 だからです。
外から家を眺めながら生活する人はいません。
また、「友達や近所の人にどう見られるか」
そのためだけのお金は、節約ではなく浪費です。
浪費よりも以下のポイントを優先しましょう。
- 断熱性能の向上
- 大容量の食洗機
- 広めの収納
- ガス乾燥機(乾太くん)
- 掃除頻度の少ないトイレ
上記はあくまでも例なので、ほかにも生活の質を向上させるものがあれば、そちらに予算配分しましょう。
こだわりゼロはNG。1点集中で満足度を上げる
誤解してほしくないのは、
絶対に見た目にお金をかけるな
という話ではありません。
- 玄関だけはこだわりたい
- キッチンだけは妥協したくない
- 外観のここだけは譲れない
そうした自分の軸となる1点には、
しっかりお金をかけましょう。

私はLDKの広さとそこから見える景色にこだわり、窓は標準よりも大きいものにしました。その代わりLDK以外の部屋の大きさは最低限にする等の予算配分を行いました。
それが、
- 家への愛着
- 大切に長く住む気持ち
につながります。
まとめ|コスパ住宅は「考え方」で決まる
- 理想は簡単に数百万円増額を生む
- 坪数はシビアに考える
- 主体は自分。任せきりにしない
- お金は外より中へ
- こだわりは一点集中
これらを意識するだけで、
同じ予算でも満足度は大きく変わります。
注文住宅を建てるということは決めることが何千個とあり、正直途中で疲れてしまいます。建築業者も仕事なので、何日までにここを決めましょうとスケジュールが決まっていき、抑えてきます。その1個1個の些細な妥協が最終的な予算の増減につながります。
家づくりは、人生最大級の買い物。
だからこそ、冷静に、賢く、
そして家族の未来のために選択してください。
皆さんが納得のいく家づくりができることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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