新築の平屋を計画するとき、よく議題に上がるのが
**「トイレは1つで十分なのか、それとも2つ必要なのか?」**という点です。
結論から言うと、
生活スタイル・家族構成・何のリスクを重視するかで最適解が変わります。
どちらにも明確なメリット・デメリットがありますので、本記事ではわかりやすく整理します。
平屋に2つ目のトイレが必要かどうかの考え方
平屋の場合、2階がないため全てがワンフロアで完結します。
そのため、一般的には「1つのトイレで十分に暮らせる」ケースも多いです。
ただし、同じ平屋でも…
- 延べ床面積が30坪前後か、40坪以上か
- 家族3人なのか、5人以上なのか
- 介護の可能性があるか
- 来客が多い生活か
- ランドリールームの近くに配置したいか
…といった条件で必要性が変わります。
ここからは、**「2個目のトイレ必要派」と「不要派」**の双方の意見を整理します。
2個目のトイレ必要派:メリットとデメリット
◎ メリット
① 朝の渋滞解消
家族が多い家庭では、朝の時間帯にトイレが埋まるのが日常。
特に子どもが大きくなると渋滞が起きやすいため、2つあると快適。
② 生活動線で使い分け可能
- 寝室近くの「夜用トイレ」
- 玄関近くの「来客用トイレ」
など、場所の役割が明確になり、生活がスムーズになります。
③ 介護・高齢期に大きな安心感
平屋であっても、
- ベッドから近いトイレがある
- 移動が少ない
といったことは介護のしやすさに直結します。
④ 故障時のバックアップになる
トイレが1つしかない家での「故障」は大事件。
2つあればメンテ中でも安心です。
⑤ 感染対策になる
家族の誰かが病気になったとき、トイレを分けることは感染対策として非常に有効です。使い分けることで、毎回アルコール消毒して感染予防するという手間も省けます。
× デメリット
① 建築コストが上がる
本体工事費として20〜40万円前後の増額が一般的。
配管や排水経路が複雑になればさらに増えることも。
② トイレのスペース分、他の部屋を圧迫
平屋は面積が横に広がるため、
設計上の1畳~1.5畳のロスが大きく感じられることがあります。
③ 清掃場所が増える
当たり前ですが、掃除は2倍。
特に来客用と家族用を分ける場合、常に綺麗にしておく必要があります。
④ メンテナンス費用が掛かる
トイレの買い替え時期は一般的に10年から15年といわれています。つまり、そのタイミングで単純に費用が2倍になります。
2個目のトイレ不要派:メリットとデメリット
◎ メリット
① 建築コストを抑えられる
シンプルに安く済みます。
その分、
- グレードの高いトイレ本体
- 手洗いカウンター
- 他の部屋や収納を広くできる
- 他の設備に予算を回せる。
② 生活の管理がラク
- 掃除は1か所
- 故障や匂い対策も1か所で済む
というシンプルさ。
③ メンテナンス費用が安い
1台だけなので2台よりも単純に安く済みます。
× デメリット
① 家族が多いと混雑しやすい
完全に生活スタイル次第。
家族4人以上だと「1つでは足りない」ケースが多いです。
② 夜間・高齢期に不便が出る可能性
間取りによってはトイレが寝室から遠いと、夜間の移動が大変に。
③ 来客時に気を使う
友人や親族がよく来る家庭では、
「お互いに普段家族が使っているトイレをそのまま使う抵抗感」がある。
④ 故障時は本当に困る
1つしかない場合、トイレが使えない時間=生活不能状態になることも。
⑤ 家庭内感染に注意が必要
家族の誰かが感染症にかかった場合、1つしかないトイレを共用するのは感染リスクが上がります。
⑥ トイレが遠い
広いお家の場合、間取りによっては特定の部屋からトイレが遠くなり不便さを感じます。
必要派/不要派で決められない場合(筆者の例)
筆者は2個目のトイレが必要か不要か決められなかったので、その中立案を取ることにしました。
つまり、2個目のトイレのスペースは確保し、給排水管だけ先に付けておくことで、一旦収納部屋として利用し、後で必要性を感じたときに費用を抑えて設置できるようにしました。
後で給排水管を設置すると工事費用で100万円程度かかりますが、先に設置する場合は10万円で済むためです。追加で便器を設置する費用はそこまで変わらないため、結果10万円で将来的に2個目のトイレ設置の可能性を残しておくことができました。
まとめ:平屋にトイレは2つ必要か?判断基準一覧
最後に、必要/不要を判断しやすいように一覧にします。
▼ 2つ目のトイレをつけたほうがいい家庭
- 家族が4人以上
- 朝の支度時間が重なる
- 来客が多い
- 40坪以上の広めの平屋
- 将来の介護・高齢期を見据えたい
- 夫婦どちらかが夜間のトイレが近い
- 故障時のリスクを避けたい
- 感染対策を万全にしたい
▼ トイレ1つで十分な家庭
- 家族3人以下
- 平屋の面積が小〜中規模(〜32坪程度)
- コストを抑えたい
- 来客は少ない
- 掃除や維持コストを減らしたい
以上の観点から皆さんの納得のいく家づくりができることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


コメント