玄関の間取りは「広さ」と「採光」のバランスが重要|失敗しない設計のポイント

間取り

玄関は家の“顔”となるスペースです。しかし、リビングや寝室のように長時間過ごす場所ではないため、過剰に広く取る必要はありません。一方で、外から帰ってきたときの印象や使い勝手、気密・断熱性能にも影響するため、計画は意外と奥が深い場所でもあります。

今回は、玄関を設計する際に特に重要となる
①必要な広さ ②採光計画
の2つの観点について解説します。


1. 玄関は“最低限の広さ”で十分|必要な横幅と奥行の目安

玄関は「通り抜ける」「靴を脱ぐ」という行為が中心で、長時間滞在する場所ではありません。
そのため、必要最低限の広さを確保すれば十分に使いやすく、動線もスムーズにできます。

最小限で使いやすい玄関(靴を脱ぐ土間部分)の寸法目安

  • 横幅:1,200~1,400mm
  • 奥行:1,400~1,600mm

このサイズがあれば

  • 片開き玄関ドアの開閉
  • 2~3人が靴を脱ぎ履きする
  • ベビーカーや買い物袋を持っていても通れる

といった日常の動作をスムーズに行えます。

※筆者の家は横幅2047mm,奥行1365mmです。(1マス910mmの場合,2.25マス×1.5マス)

戸建てパパ
戸建てパパ

設計的な話ですが、柱130mm分,靴箱370mmが含まれた数字なので有効寸法は

横幅1547mm,1358mmです。

「広い玄関=良い家」と考える方もいますが、広くしすぎると収納が増えるわけでもなく、ただの“もて余す空間”になりがちです。
限られた建坪の中では、玄関を必要以上に広げるよりリビングや収納に面積を回した方が満足度は高くなります。

玄関を広く見せるワンポイント

必要最低限の広さの玄関を広く見せるコツとして、正面に玄関ニッチを取り入れましょう。

ニッチがあることで視線が誘導され、ただの壁だったところに奥行が感じられるようになります。


2. 採光は“断熱とのバランス”が重要|明るさ優先・断熱優先で選び方が変わる

玄関は窓が少ないケースが多く、暗くなりやすい空間。
採光をどう取るかで、玄関の印象も室温環境も大きく変わります。

▼ A:明るさ優先派|玄関ドアにガラスより「小窓」がおすすめ

玄関を明るくしたいなら“ガラス入り玄関ドア”が定番ですが、実は
玄関ドアに大きなガラスを入れると断熱性能が大きく下がります。

そのため、明るさ優先でも以下がベストバランスです。

玄関ドアは断熱性の高いタイプを選ぶ
採光用に壁へ「縦長の小窓(FIX窓)」を追加する

戸建てパパ
戸建てパパ

防犯上もFIX窓かつ人の通れない窓サイズにすると安心です

小窓なら熱のロスも最小限にしつつ、
やわらかい自然光が入って明るい玄関が実現できます。

天窓を付ける案もありますが、費用面や雨漏り等のメンテナンスのリスクが増えるため、おすすめはしません。


▼ B:断熱性優先派|窓はつけずに“人感センサーライト”で十分

高気密高断熱住宅の場合は特に、玄関の窓が弱点になりやすいです。
窓が増えるほど冷気の侵入が増え、玄関全体が冷える原因になります。

断熱を優先する場合は…

玄関に窓をつけない
人感センサー付きのLED照明を採用する

これが最も効率的です。

帰宅時に自動でパッと点灯し、明るさも十分。
冬の冷気を極力シャットアウトできるため、
高断熱住宅との相性も抜群です。


3. まとめ|玄関は広さより「性能と使い勝手」を優先しよう

玄関計画で失敗しないポイントは以下の通りです。

✦ 広さは最低限でOK

  • 横幅:1.2~1.4m
  • 奥行:1.4~1.6m
    → 広くしすぎるとデッドスペースになりやすい

✦ 採光は優先したいポイントで選ぶ

  • 明るさ重視:玄関ドアのガラスは控えめに、小窓で採光
  • 断熱重視:窓なし+人感センサーライト
  • 窓が増えるほど玄関が冷えるのは要注意

玄関は小さなスペースですが、設計の工夫で
「明るく」「快適で」「冷えない」玄関にできます。

必要なポイントを押さえて、過不足のないちょうど良い玄関を目指しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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