新築平屋を検討中の方でリビングの軒の出は何cmにしますか?そもそもハウスメーカーや工務店任せで考えたことがなかったでしょうか?

軒の長さをテキトーに決めると、夏は暑くて窓際に長時間いられなかったり、冬は日中の室温が上がりにくく冷暖房費がかさむ家になる可能性があります。そうならないように軒の出によって直射日光をどのくらい部屋に取り込むかが重要となってきます。
本記事では、省エネにこだわって最近新築平屋を建てた筆者が考えた”軒の出の決め方”と”その理由”を解説しますので、ぜひ皆さんの参考になればと思います。
[結論]涼しい夏を過ごすなら軒の出は長く、暖かい冬を過ごしたいなら軒の出は短く。
最適な軒の出は住む地域で決まる
結論でも書いた通り、季節によって最適な軒の出は変わるため、バランスが重要になってきます。
そして、このバランスは住む地域である程度決まってきます。1例として愛知県名古屋市では夏と冬を両立させる軒の出は104cmとなります。
104cmを基準に、夏を涼しくしたい人は104~153cm、冬を暖かく過ごしたい人は55~104cmを目安にすると良いと思います。
ただし、建築業者によっては軒の出を75cm以上にしたいときは、外側に柱が必要になるケースもあり、費用が追加でかかり冷暖房費を超えてしまうといった懸念もありますので、業者に確認してください。
104cmの根拠
まず、104cmという長さは夏の153cm、冬の55cmの中間値です。
夏の153cm/冬の55cmというのは、気象庁の気象データ(1991-2020年)における最高気温/最低気温かつ日射量が最大の日の太陽高度から算出されます。(条件:軒高2400mm,窓高2000mm)
最高気温:8月6日_14:00_太陽高度57.4°
最低気温:1月26日_12:00_太陽高度35.8°
以上の条件を三角関数に当てはめると、夏の153cm/冬の55cmが算出されます。
軒の出と冷暖房費
これまでの家は冬に有利な軒の出で建てられることが多いと思います。
これは冷房費よりも暖房費の方が高く、35℃→27℃(7℃差) よりも 5℃→20℃(15℃差)にする方がエネルギーをより多く使うためです。
しかし、今は高気密高断熱住宅を建てる方が多く、我が家でも冷暖房なしで冬は18℃以上(室外6℃)(まだ1年立っていないので11/29時点まで)夏は33℃以下(室外36℃)です。
つまり、これらの室温から適温にするための冷暖房費は差がなくなってきているため、軒の出について再検討が必要なのです。
まとめ
軒の出は地域によってある程度決まり、名古屋市の場合は104cmを基準に、夏を涼しくしたい人は104~153cm、冬を暖かく過ごしたい人は55~104cmを目安にすると良いと思います。
冷暖房費について高気密高断熱住宅では昔の家では考え方が違うため、軒の出についても見直す必要があります。
皆さんの住む地域や各個人の暑さ/寒さの感覚によって適切な軒の出を考えてみて下さい。
本記事が参考になり良い家づくりができることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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